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鏡の中の儀式 [生地-クリスマス]

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今朝は和服を着た。
私は夏こそ和装が好き。今は快適に着付けられる小物も充実しているので、からだ全体を覆うわりには風の通り道がある着物は、素材さえ選べば意外にも涼しいコスチュームだ。

季節やTPOに合わせて厳密な「お約束」があることも、捉えようによっては窮屈というより楽しみでもある。着物に合わせた下ごしらえ。半襟や足袋、帯まわりの小物を選び、姿見の前に立って季節を感じながらひとつひとつ身につけてゆくお支度の過程は、「ああ、私ってちゃんと丁寧に暮らしているんだわ…」という心地よい自己満足をももたらしてくれる。儀式というほど大げさではないけれど、程よく身の引き締まる時間。
濃紺の麻縮に合わせたベージュの紗献上帯は、低めの帯枕でお太鼓の山を作る。この時ばかりは姿見を覗き込むのは御法度。自分の手の感覚だけを信じたほうが上手くいく。作ったばかりのガラスの蓮の帯留めを通した冠紐は、きゅっと音がするまできつく結ぶ。
地球温暖化がもたらした四季の乱れに対応すべく「お約束」に多少の融通は利かせても、やっぱり盛夏だけに許される素材や小道具はこの時期にこそ堂々と身につけねば。

しかし残念なことに、半年前に受けた脚の手術のせいで、今はまだ正座をすることができない。障子を開け放った和室に背筋をぴんと伸ばして座し、庭を眺めながらひとり悦にいる至福の時間を少しでも早く取り戻せるように、そろそろ着物を着替えて、さて、今日も夕方のリハビリに励むことにしようか...

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本日ご紹介の生地は、USA、moda社の"A Bery Merry Chriatmas"。クリスマスファブリックには珍しい重厚な色遣いの生地です。描かれているのは精緻な図柄を施されたボールオーナメントの数々。しっかりとした厚みとしなやかな張り感があり、大柄でもあるため、ハサミを入れるのがちょっと躊躇われて箱の中で眠ること3年。今年は思い切って帯に仕立ててみようかと思っています。用尺が足りないのでお太鼓のつけ帯になりますが、この独特な雰囲気はクリスマス時期の和装を引き立ててくれそうです。
深みのある色合いとコットンプリントとは思えないような上質な素材感、画面からではお伝えできないのが残念です。

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Restored [生地-クリスマス]

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立ち直りたいと思った。
何をもって「立ち直った」と定義するかはさておき、ただ痛切にそう思った。

ちょうど一週間前の日曜日。ウィーン・フィルのコンサートマスターであるライナー・キュッヒル氏の奏でるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いた。この世で一番好きなこの曲、これまで何度聴いたことだろう。しかしそのいずれとも違う、初めて耳にした華麗にして重厚なカデンツァ。たった4本の弦とは思えないほどの多彩で豊かな響きに、体が震え、心が震えた。
プログラムの二曲も、アンコールのチャイコフスキーもすべてヴァイオリン協奏曲という、信じがたいほどの贅沢な時間。音楽的な技術にとどまらず、長時間の演奏を支える体力や集中力。第一線で活躍する音楽家というものの底力をまのあたりにして、沸々と熱を帯びたような感動と氏への深い敬意を禁じ得なかった。

そして、
立ち直りたい…と、痛切に思ったのだった。

いろいろな出来事が次々と訪れたこの一年あまり。非日常の波の中を夢中で奔走した後、日常に戻ってきてからの私は、体力も気力も尽きた抜け殻だった。まさに身も心も「ひきこもり」になって過ごしてきた。過ごさざるを得なくもあった。
そろそろそんな日々を卒業しよう。決して無駄ではなかった、それなりに必要だった、でも息苦しかった日々を。

ベートーヴェンの力なのかキュッヒル氏の力なのか、はたまたStradivariusの魔力のなせる技なのか、とにかくあの夜のヴァイオリンの音色が私を覚醒させた。
あれから一週間。私の中で、私のまわりで、確実に何かが動き始めている。

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一年三ヶ月ぶりにご紹介するのは、USA、Hoffman社のクリスマス音楽柄のシリーズから、ゴールド・赤・緑という王道のクリスマスカラーで描かれた華やかな生地です。ポインセチアやクリスマスホーリーに彩られたさまざまな楽器たち。この編成って…?!と考えるより、ひとつひとつの単独の音色を思い浮かべながらご鑑賞くださいませ。
「生地-音楽」のカテゴリにも入れたい生地ですが、ひとつのカテゴリしか選べないため、クリスマス優先にしました。
昨年のシーズンはお休みしていたChristmas Museumも、今年は再始動予定。どうぞよろしくお願いいたします。

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逆光の王者 [生地-クリスマス]

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冬が好き。
冬の夕暮れが好き。
黄昏ゆく空を背景にして、凛と佇む冬木立が好き。
逆光の中、くっきりとあざやかに、
どんな煌びやかなクリスマスツリーよりも、この季節の切ないほどの美しさを私に語ってくれる。
夕暮れが間近に迫れば、雑多な日常を放り出して車を走らせたくなるのは私の冬の常。
年の瀬の賑わいと渋滞をすり抜けて、今日も大好きな「私の木」のもとへ。
満開の花を戴く穏やかな春の貌も、青葉を纏った精悍な夏の貌も、深まりゆく錦秋の貌も、
いまはすべてが別人のように、あるがままの造形を惜しげもなく晒して天を仰ぐ。
冬のあなたは、ただただ美しい。

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本日ご紹介の生地はUSA、Hoffman International Fabricsの"SEASONS GREETING"です。
黒い逆光のシルエットではなく、描かれているのは真っ白な冬木立。
シックなモノトーンとシルバーの控えめな輝きが、冬の美しさを存分に味あわせてくれる気品ある生地です。
クリスマス生地に分類しましたが、華やかなクリスマスの雰囲気を求めてショップにいらっしゃるお客さま方には、ちょっと寂しく感じられてしまいそうなので、ただ今のところ自分用のものにしか使っていません。
私の「一人占めしたい生地シリーズ」の中の貴重な一品です。



生まれてくれてありがとう♪ [生地-クリスマス]

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「産んでくれてありがとう(・v・)」

東京ドームシティのイルミネーションの写真に添えてそんなメールが届いた。
19歳の誕生日を、娘は進学で離ればなれになった親友と久しぶりに再会して祝ってもらっている。
さんざん遊び回って、ふと私のことを思い出したの? 何とも唐突なメールだったけれど、嬉しくてつい目頭が熱くなった。

こちらこそ、、生まれてくれてありがとう。
私はあなたがいてくれる人生が、楽しくて楽しくて仕方ない!
なーちゃん、19歳のお誕生日、おめでとう!!

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本日ご紹介の生地は、USA、In The Biginning FabricsのKitty Cucumberシリーズのクリスマスバージョンです。リースやプレゼントを抱えたキティ・キューカンバが、おすまし顔で勢揃い!
こちらの紺地と、色違いのベージュ地のものを輸入したものの、商品化販売には制約のあるキャラクターのようなのでプライベートで使うことに。娘の部屋は、今この子猫ちゃんたちの小物でいっぱいです。



旅立つ人へ [生地-クリスマス]

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そのかたには巴里が似合う。
一人旅なら、なお似合う。
華奢な背をきりりと伸ばして颯爽と歩く姿は、深まる秋の美しい街の中に、きっと何の違和感もなく溶け込んでしまうことだろう。
お供のMac Book Airから発信されるリアルタイムの旅日記には、Sezzの窓から撮したエッフェル塔や、お気に入りのブールバール・サンジェルマンの素敵なアンティークショップのショウウインドウの写真が続々とアップされるに違いない。

夢を形にするための、溢れるばかりのエネルギー。自分を信じ、自分を磨き、努力も我慢も苦労も「ふふん..」と笑い飛ばして大げさに語らない。あくまでもサラリとカッコ良く、なのにどこか…ものすごく熱くて篤い。
形通りの「クライアント様への敬意」を、「人としての敬意」が上回るようになったのは何時の頃だったろう。目指す高みへ、自らの力で一歩ずつ確実に上ってゆくその凛とした姿は、いつも強烈に私の心を揺さぶる。以来私はこのかたの素敵にエキサイティングな人生のほんの一端にでも関われることが、楽しくて仕方ない。

はるか彼方の仏蘭西へ  今頃は翼を広げて空の上。
どうぞお気をつけて行ってらっしゃい!
私は…、華やかな巴里ではなく、必ず行くと誓ったあの南仏の薫る風の吹き渡る大地へ、いつの日かお供をしてご一緒に降り立てることを信じて…

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本日ご紹介の生地は、その名も"Holidays in Paris"。In The Beginning社の2003年の生地。美しいパープルのトーンは、一見するとクリスマス生地とは思えませんが、エッフェル塔の上に小さなクリスマスツリーが乗っていたり、クリスマスホーリーや樅の木の枝が描かれた楽しいプリントです。


プレゼントを買いに [生地-クリスマス]


暖かそうな装いの若い女性たちが両手いっぱいのプレゼントを抱えて行き交う、レトロな雰囲気を漂わせた生地。USA、ROBERT KAUFMAN社の"Days Gone By Holidays"
彼女たちの脚の運びや、風になびくコートやマフラーに、12月の街の華やいだざわめきが伝わってくるような躍動感があります。ご紹介した生地は白地ですが、他にも淡いグリーンや水色、暖かみのある卵色など、地色の違いでそれぞれ微妙な趣の違いがあります。

さて、本日12月6日は、私のたった一人の娘の誕生日。
18年前の今頃、深い闇の底から蘇るように麻酔から目覚めた私に、点滴を代えにきた看護婦さんが微笑みながら言いました。

元気な元気な、可愛いらしい女の子よ!

嬉しさと痛さで涙ぐみながら、何の宗教も持たない私が「神様」という存在に、ただただ心からの感謝を捧げずにはいられなかった忘れがたい夜でした。

そして今日は彼女へのプレゼントを買いに、夕刻の賑わうショッピングモールへ。
クリスマス用ですね?と、店員さんにギフト包装を頼めば必ずそう訊かれるこの時期。
クリスマスの美しいラッピングは娘も大好きなので、私はそのままうなずいてお願いします。
だから彼女の誕生日プレゼントは、いつも真っ赤な包装紙やヒイラギの飾りや金のリボンで彩られているのです。

Merry Christmasはもう少し後にとっておいて、

なーちゃん、18歳のお誕生日、おめでとう!


冬のきらめき [生地-クリスマス]


大好きな、大好きな生地のひとつ、USAコットン、South Sea Import社の"Winter Splendor"。
雪をかぶった家々の屋根、足もとにも深く雪が積もり、朝のきらめく光の中で、礼装した人々が歌う賛美歌の声が聞こえてきそうな情景。
クリスマスと言えば、きらびやかに飾ることが主であるかのような私の生きる国にはない習慣。すがすがしくも厳かなその光景は、たまらなく心惹かれるものです。
Winter Splendor、冬のきらめき。
上質なコットンのなかできらめきを放つのは、雪の景色と敬虔な人々の姿。


雪降る家並み 〜モノクロ編〜 [生地-クリスマス]

「何だか今年は暗〜い生地が多くない?」

クリスマスミュージアムショップの商品を縫っているのは姉ですが、生地の仕入れをするのは私の仕事。
はい、この生地でよろしくね、と生地を手渡したとき、ふと彼女に言われた一言。

改めて考えてみると、確かに今年は知らず知らす押さえた色調の生地ばかりを買い集めているようです。この生地はその中でも最たる一品。でも、どうしても心惹かれてやまない、深く、暗く沈んだモノトーンの雪景色の街並み。
風景を描く生地は、たとえそれが明るい色合いのものでも暗い色合いのものでも、生地の中にいる、あるいはどこかに潜む人々の暮らしに思いを馳せてしまいます。さしずめこの生地は、雪に閉ざされた酷寒の北の町で、生地には映らない家々の中では暖炉にあたたかな火が燃えさかり、静かに冬の日を過ごす人々がいて、尖塔のある教会には静かに祈る人々がいて…とか。

"Snow Billage" by Sentimental Studio、私の好きなUSA modaファブリックスの生地です。
これは「クリスマス」カテゴリに入れていいものかどうか、少々迷うところですが。。


クリスマス クッキー [生地-クリスマス]

スノーマンにジンジャーボーイ、カラフルにデコレーションされたツリーやリース、サンタさんの顔ものぞいてる…
おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさ。でもこれはおもちゃではなくクッキーなのです。ひとつつまんだらサクッと口の中でとけそうな質感、雪のように見えるのもきっと甘いお砂糖のアイシング、なんて楽しい生地でしょう!

美味しそうな食べ物ばかりをプリントしたUSA、RJR Fabrics社の"Kyle's Marketplace"シリーズのひとつ。このシリーズの生地は、意識して集めたわけではないのですが、知らず知らずに私のコレクションに増えています。食いしん坊の心をくすぐる生地のクリスマスバージョンでした。


水の中の小宇宙 [生地-クリスマス]


ウオーターグローブ、スノーグローブ、スノードーム、と、いくつかの呼称がある中で、やはりスノードームという名前が一番お馴染みでしょうか。球体に封じ込められた水の中に、雪のような白い微細なかけらが渦巻くように舞い、ゆっくりと降り積もる中に見える小さな世界。町並みや景色であったり、サンタクロースやクリスマスツリーであったり。私はコレクターというわけではありませんが、クリスマスに関連するものを集めているうちにいつの間にか大小さまざまなスノードームが手元に増えてきました。
本日ご紹介するのは生地の上に散らばるスノードーム。USA、CROTHWORKS社のSimply Snowmanというシリーズの1枚です。ブルーの地模様部分そのものもスノードームの中のようでとても美しく、小雪の舞う小宇宙をのぞき込む幻想的な雰囲気が味わえる生地です。

 

久しぶりの更新、今回から少し大きめの画像でご覧いただくことにしました。
いつの間にか季節はめぐり、ハロウィンも過ぎていよいよクリスマスシーズン。Christmas Museum本館もシーズンインし、クリスマスミュージアムショップも2007年のクリスマスアイテムが並び始めております。この「生地ろぐ」も、今日から再び国内外の素敵な生地をご紹介してまいります。


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